の歴史


〜1986年
XG音源誕生前夜:FM音源期
コンピュータミュージックの黎明期。FM音源を開発したヤマハ。一世を風靡したフルデジタルシンセサイザDX7に、このFM音源を搭載。
そしてそれがPCの内蔵音源として搭載され、コンピュータミュージックといえば、このPC内蔵のFM音源で演奏させることが支流だった。
高性能なFM音源を搭載したPC−8801シリーズのサウンドボード2や、 X68000等は、コンピュータミュージックに最適だった。
またパソコン少年の味方MSXにもFM音源であるMSX−MUSICに対応した安価な音源カートリッジ FM−PACが登場し、コンピュータミュージックの敷居を下げる。
しかし、FM音源最大の欠点といえるだろう音色づくりの難しさ。いろいろな音色を作り出すことはできるが、そのパラメータが直感的でなく、一般人には難しい。
そんな欠点を補うフルデジタルシンセサイザLA音源をローランドが開発。
これによってよりリアルな音が出しやすいMT−32が発売され、 一歩進んだコンピュータミュージックシステムとしてDTMという言葉を生み出した。
FM音源ではせいぜい十数和音程度しか演奏できなかったのに対し、LA音源は30音を超える発音数、さらにゲーセンのゲームより良い音がする夢の箱だった。
1991年
XG誕生前夜:GMへの参入
MT−32の発売から後塵を拝していたヤマハ、ついにGM規格対応のTG100を発売!!
※ちなみにヤマハは、これがDTM初参入ではなく、1986年にFM音源搭載のDTM向けというか、 MSX向け音源FB−01を発売していた。
MIDIがシンセ業界に広まり、MT−32のようなマルチティンバー音源が各社から発売されるようになると、 しかし、同年ローランドからGM規格をさらに拡張したGS規格が提唱され、その対応音源であるSC−55が発売される。
こちらのほうが音色も多いし、エフェクトも豪華。そしてなりより、DTM界のディファクタースタンダードMT−32のデータが、活用できたのも魅力。
※ちなみにTG100も、一応C/Mマップという呼び方でMT−32マップを持っていた。
そんなわけで、DTMerのハートを射止めたのは、SC−55、GS音源であった。
1994年XGの誕生!
TG100の後にも、GS音源との互換性(というか、音色マップの互換性)を強めた、TG300等を発売したが、今一つ。
そこで、ヤマハもGM規格を拡張したXG規格を提唱!!その対応機MU80MU50を発売!!
XG音源は機種間の互換性が非常に高く、MU80とMU50で同じような演奏で聞こえる。
しかもMU80は、インサーションエフェクトも内蔵し、SC−55単純性能比で2倍の性能!!XG行けるか!っと思ったが、、、
同年、やっぱりSC−55単純性能比2倍のSC−88が発売売され、 こちらは、すでにDTM標準機となっているSC−55シリーズのデータをほぼ完ぺきに演奏できる。
っということで、XG規格、GS陣営を駆逐できず。
1996年黒歴史
XG初となった音源MU80。しかしDTMerには、それほど注目されず。というか、結局話題はGSのSC−88に持っていかれてしまった。
そこですぐにエフェクト機能を強化した、MU90を発売!!
これがとんでもなく黒歴史。MU90発表後、すぐにMU100の発表もあり、ある意味メーカが正式に認めた中継ぎ機種。 また、MU80発売から1年程度しかたっておらずXGも浸透していなかったため、XG音源市場最も売れなかった音源として君臨。
でも一応XGの市場拡大を狙ったのか、同性能でラックマウントタイプのMU90Rも発売される。
1997年XG成長期。
ここでXGの歴史を変える音源が登場。MU100
ここから、今までの音色というか音質を見直し、ブラッシュアップ。そして、インサーションエフェクトが2系統で、 さらにチャンネル共通にかけられるバリエーションエフェクトも搭載。
そしてDTM初となる、音源そのものを拡張できるプラグインシステムを搭載。
これにより、FM音源拡張ボードPLG100−DX等を発売し、 Wavetable音源だげで出せない、音楽表現を可能にした。この機種以降XG native音源になる。
ここまでの表現力を手に入れると、さすがのGSも太刀打ちできないかと思ったが、 やはり同年SC−88Proが発売さる。
インサーションエフェクトは、1系統しかないが、ギターエフェクタのBOSSを グループに持つローランド、そのエフェクトのかかり具合は、今までのDTMとは一線を画す!
ということで、XG、王者奪回ならず、、、
ただこの年、XGから名機が生まれる。QY70。XG音源を搭載したモバイルシーケンサー。
ギター小僧、御用達となる。(このジャンルはXGの勝利!)
1999年XG衰退期
最高峰のXG音源MU2000を発売。これはもうDTMの域を超えている!
インサーションエフェクトは、4系統。もちろんバリエーションエフェクトもある。プラグインボードは3枚ささる。
おまけにスマートメディアを活用した、簡易サンプラーとしても利用可能。もうDTMの皮をかぶった、プロ用音源である。
GS音源の最高峰SC−8850も鳴かず飛ばずだし、とうとうXGの時代が来たか!?
と、思ったが、ソフトウエア音源などが台頭してきており、もうハードウエア音源自体が終了状態。
せっかくの高性能なのに、輝くことなくXG終了、、、あっ、まだ終わってない!!次の年も、、、
2000年XG音源の終焉
XG vs GS戦争の終焉後、最後のXG音源MU500が発売。
しかし、もう音楽を作るための音源というよりは、今までのXGのデータを聞くための音源という感じ。
音源性能は、MU2000と同じ音色マップを持つ(クオリティもMU2000同等)が、インサーションエフェクトは、2系統。プラグインシステムもなし。
そしてフロントパネルは、レベルメーター表示のLEDのみ。これで、1000を超える音色から選んだり、インサーションエフェクトを操作するのは、かなり難儀。
XG終了。
2002年XG vs GSの戦後
再びMU2000!XG復活か!?っと思ったら、ある意味復活なんだけど、ファームウェアアップデートによりGS音源に正式対応!!
とはいえ、今までのTG300Bモードという、隠れGSモードを持っていたし、、、GSの再現度は、やっぱりGS音源で聞いたほうがいいよね。
ちなみにこれ以降に販売されるMU2000には、正式にGSロゴがついていた!
しかし、ヤマハからはこれ以降で正式にGSロゴが付いた音源は発売されず、、、
2004年〜XGを終えて
プラグインボードのPLG100−XG、プラグインシステムを持つ音源にXG音源をプラスするボード。
これが、この年発売のMOTIF-RACK ESに搭載できた!!
ということで、まだまだXG音源は続く!っと思ったが、このプラグインシステムもこの機種で終了。
XG、ここで本当に終了。 XG音源は本当に互換性が高かったので、後世にもこのプラグインシステムだけでも継承し、続けてほしかった。
でも、もうだれもハードウエア音源なんて使わないし、ソフトウエア音源だったらいつでもXG実現可能だし。
今思うとMU2000、あれは本当に贅沢な機種だった。でも、あれだけパラメータが多いと、音鳴らすまでに時間かかるよね。
その重さが、受けられなかった要因かも?!


[トップページに戻る]


Copyright 2022 (令和四年) up-c all rights reserved